「カナダの永住に興味がある」、「カナダに長期的に滞在したい」「カナダで仕事をしてみたい」と思うと、永住権という壁にぶつかりますよね?
カナダへの長期滞在を考えているなら、カナダでの永住権取得がいずれ必要になってきます。
僕も永住権のためにあらゆる方法を試したり、プロのビザカウンセラーに相談したりしましたが、まずはカナダ永住権について理解することが大切だと思いました。
カナダの永住権について理解しておくと、自分がどう永住権を取るかを計画でき、具体的な行動に移すことが可能です。
今回は、カナダの永住権について説明したいと思います。
先に、今回の結論です。
それでは、早速、書いていきます。
なぜ永住権が必要か
永住権とは、その国で自由に暮らし、学び、働くための許可証です。
日本人である僕たちは、日本国外では、仕事をするためにも許可がいるし(ワークパーミット)、学ぶためにも許可が必要です (スタディパーミット)。
永住権は、ワークパーミットとスタディパーミットの両方を兼ね備えているもの、として理解するとわかりやすいかなと思います。
永住権がないとめちゃくちゃ大変です。それは、自分自身でワークパーミットやスタディパーミットを確保しないといけないからです。
ワーホリや学校も出してくれるのですが、それは一時的だし、色々と条件や期限があります。
したがって、5年や10年スパンでカナダでやっていきたいと思っている人は、最終的には永住権が全員必要になります。
カナダ薬剤師免許あれば働けますか?- 結論: 働けません。
カナダ薬剤師免許があっても、ワークパーミットがないと働けません。
薬剤師免許があっても働けない人はいます。僕もワーホリが切れた後は働けなくなりました。
なので、カナダで働きたい人は、ワークパーミットか永住権を取りましょう!
永住権を取る方法について
永住権って誰でも簡単にとれるの?
永住権は簡単ではないけど、しっかりとしたプランを練れば十分に可能だよ。特に薬剤師はスキルドワーカーという専門職に分類されているから、普通の人よりもかなり有利なんだ。
永住権の本質は、カナダを発展させるために貢献できる人や、安定した仕事がある人を優先的に受け入れるスタンスになっています。
移民クラスにはいくつかあって、
- 投資家クラス: 2億円もっていて一部をカナダに投資
- スタートアップクラス: 新規事業がカナダでやれる人
- エコノミークラス (スキルドワーカー/カナデイアンテクスペリエンス)
- ファミリークラス :家族がカナダにいれば。
という感じで分かれています。
そして、超お金持ち、起業家、あるいはカナダに身内がいない多くの人の場合、3番目のエコノミークラスで勝負することになると思います。
エコノミークラス:: 結論、ポスグラビザを使った永住権申請が最強です。
エコノミークラスとは、 カナダ経済に貢献できる人ということで、年齢や学歴、英語力など能力の高い人を優先的に永住させる方法です。
つまり、ここで薬剤師の高学歴でかつ専門職が強みとなるんですね。
エコノミークラスで申し込みをするとき、薬剤師はスキルドワーカーというカテゴリーで申し込みができます。
これは一般の人だと申し込みができないカテゴリーなので、薬剤師はよりチャンスがあるといえます。
じゃあ薬剤師なら簡単に永住できちゃうんじゃないの?
実はエコノミークラスにはもう1つの壁があるんだ。
それがエクスプレスエントリーというシステムで、スキルドワーカーの中でもとりわけ能力が高い人から順番に選ばれていくんだ。
実は、ただ薬剤師というだけでは永住はできません。
エクスプレスエントリーは、個人が年齢、英語力、職務経験の長さなどで格付けします。
そして特に点数が高い人から順番に、永住権が与えられていくのです。
中でも特に点数が高いのが、カナダでの雇用先の有無です。
雇用先があるかないかで点数がかなり変わってくるので、雇用先は絶対にあった方がいいです。
そして、このエクスプレスエントリーで高得点を取るための王道が、ポストグラジュエーションビザ(ポスグラビザ)を使用した雇用先の確保です。
ポストグラジュエーションビザって何?
ポストグラジュエーションビザとは、指定されたカレッジを卒業することで発行されるビザのことです。例えば、2年制のカレッジを卒業すると、その後3年間のワークパーミットが支給されます。
3年間のワークパーミットがあれば、かなり余裕を持って雇用先を探すことができます。
この3年間を通して雇用先を見つければ、さっき説明したエコノミークラスで永住権を申し込めるので、かなり高い確率で永住権を取得できると思います。
Shimpeiが実際にやろうとしたこと
僕が実際にした移民方法についてシェアしたいと思います。
プラン1: ワーホリでのスキルドワーカー枠での申請
ワーホリを使った雇用先の確保とスキルドワーカーでの申請、これが元々の僕のプランでした。
ただ、ワーホリの年齢制限と1年ぴったりしかない事が理由で断念しました。
厳しかったのが、職歴ほぼゼロで薬剤師として勤務をすることでした。
雇う側としても、やっぱり経験者の方が採用しやすいからです。
(日本は新卒採用だけど、カナダは経験者の方がダントツ有利です。)
カナダでの仕事探しについては、また時間あったらまとめます。( URL参照)
なので可能性はあるけれど、この方法は運による部分もあるため、確実な方法として全員にはオススメできません。
プラン2: 雇用主のスポンサーを受ける
ビザも永住権もない人は、カナダの田舎でスポンサーされるという道があります。
僕も働いた先の田舎の薬局オーナーから、「スポンサーしようか?」という提案を受けました。また同時に、「薬局も引き継いでいいよ!」とも言われました。
この有り難すぎるオファーですが、僕は悩んだ末、断ることにしました。
なんでそんなに良い話を断ってしまったの?
僕自身が都会での生活を希望していて、どうしても田舎の生活に馴染めなかったからだよ。永住権は本当に欲しかったけど、そこに人生をかける覚悟がすぐにできなかったんだ。
スポンサーは1つの手段ではありますが、その分、色々な制約を受けることがあります。
薬局を事業継承することであったり、最低5年はこの薬局で働くことであったり、これはオーナーとの交渉次第です。
プラン3: IELTS ハイスコアでの移民
あと一時期、IELTSでのハイスコアを取ることで、永住権を目指していた時期もありました。
IELTSのスコアが一定以上になると、エクスプレスエントリーの点数がかなり上がるため、十分可能性がありました。
ただし、この方法も途中で断念しました。
理由としては、必要スコアのIELTS Listening 8が無理ゲーだったのと、IELTSを勉強するモチベーションがなくなったからです。
最終的には
その後にも色々とあって、結果としては縁もありファミリークラスでの移民になりました。
とはいえ、この話がなければ大学院に行ってポスグラビザからの移民を狙っていたと思います。
永住権を取る上で1番大事なこと
永住権ですごく苦労してきた僕の経験をもとに、最も大事なことについてシェアしたいと思います。
1番確率の高い方法を選ぶ
もっとも確率が高い方法を選ぶこと、これは大事です。
永住権を取る方法がいくつもあると、どれにしようか迷うことがあります。
実際に僕がIELTSによる永住権申請をやめたのも、他に永住権のより確実な選択肢があったからです。
例えば、
1) 2年間カレッジに行って3年のポスグラ期間中で永住権とる
2) 1年のワーホリ期間中に運良くスポンサーを見つけてたら永住権、
があったとします。
どちらの方法も可能性はありますが、もし1)の方法が確率が高いのならば、1)の方を絶対に選んだ方がいいと思います。
先を見据えて計画しておく
永住権は早く計画した方がチャンスがあります。なぜなら、永住権は2-3年、あるいは5年くらいの長期スパンで考えた方が上手く行きやすいからです。
したがって、早い段階で自分の長期プランを考えておくと、後々楽になります。
カナダで薬剤師を目指すためのプランは前に記事で紹介したよ!
プロの移民コンサルタントに相談する
僕もこれまでに2回ほど相談しました。
もし僕のお願いしたプロのビザカウンセラーとの相談に興味があれば、こちらから申し込んでください♪
カナダに移民あるいは永住しようとすると、数百万単位の投資が必要になってくるんですが、プランの段階でしっかり考えておくとトータルでかなり得になると思います。
https://forms.gle/U6HsE9hx79i3V2JWA
永住権の注意点
5年に1度更新がある
永住権は一度とったら終わりではなく、5年に一度、更新する必要があります。
更新の条件は簡単で、5年のうち2年間をカナダで生活することです。それ以外の条件はほぼありません。
5年のうち2年って簡単じゃないの?
確かに簡単そうではあるけど、人生は何が起こるかわからないからね。
日本に長期で帰るときは要注意だね。
よく更新できないケースは、日本に長期的に帰って3年以上経過する場合です。結婚や育児、介護のために日本に帰る。日本に帰った後、なかなかタイミングがなくカナダに戻れない。結果として永住権を失うという感じです。
Shimpeiの結論
いくつか方法はありますが、誰にとっても高い確率で永住権が取れる方法を選ぶとなると、ポスグラからのカナディアンエクスペリエンスがもっとも成功確率が高いと個人的に思います。
僕が昔に戻って再スタートするなら、間違いなくこの方法で永住権を取りに行くと思います。
以上です、最後まで読んでくださってありがとうございました。
カナダ薬剤師にコンサル
カナダで薬剤師を目指すためのベターな方法を提案させていただきたいと思います。
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